資本主義とは、主に差異を利潤に転化するメカニズム。
資本主義の世界では、他者よりはやく大きなトレンドの変化に気づき、
今までと違う方法(差異)を見つけた人間が大きな利潤を得ることができる。
しかし、当然、その方法を周りの人間が嗅ぎ付け、それを模倣するようになる。
同じことをする人間が増えるということは、
短期的には、その方法をとる人間が増えることにより全体の利潤の増加をもたらすが、
長期的には、全体の利潤を多くの人間で分け合うことになり、
それぞれが得られる利潤は小さくなっていくことになる。
今までの方法で成功した多くの人間は、利潤が小さくなると、
投資する額を増やしていき、これまでの利潤を維持しようとする
また、今までの成功パターンに固執していくようになる。
徐々に減っていく利潤を補うために気づかないうちに、
リターンに見合わないほどにリスクを取るようになってしまう。